診療のご案内
「耳鼻咽喉科はどのような診療をする科でしょうか?」
首から上の疾患はすべて含まれると考えて下さい。(但し、歯科領域は除外されます。)
臓器別にでは、耳、鼻、喉の異常がある時に行く所です。
臓器別、部位別に専門が分かれる状況になっています。病気をみて、治療します。
漢方医学では科別に診察は分かれていません。
ひとりひとりの人の体質をみて、全体を診て診察し治療していきます。
耳鼻咽喉科の疾患といえども、首から上だけを見ているだけでは
病気の原因を見つけられない事が出てきます。
西洋医学、漢方医学の両方の目で患者さまを診て、病気の原因をみきわめ、治療できることは大きなメリットです。
耳鼻咽喉科の症状
耳の症状
- 耳が痛い
- 耳の病気以外に、扁桃炎、リンパ腺炎、三叉神経痛、耳下腺炎、顎関節症なども考えられます。
- 耳が詰まった感じ、こもった感じ
- 急性低音型感音難聴、突発性難聴の初期、耳管狭窄などの病気が考えられます。
- 耳の聞こえが悪い
- 早めに検査を受けましょう。
- 耳がかゆい、耳だれが出る、耳が痛い
- むやみに耳をさわるのはやめましょう。外耳炎と中耳炎の場合があります。
- ブーン、キーンとかせみの音のような耳鳴りがする
- 突発性難聴のことがあります。早期の検査を受けて下さい。
- 拍動性の耳鳴りがする
- 血圧、動脈硬化のチェックが必要です。
- 耳垢がうまく取れない
- 特に小さいお子さんの耳掃除は難しいので、専門家にまかせましょう。
鼻の症状
- 鼻水、鼻つまり
- 風邪薬や鼻炎の薬を飲み続けると、逆に病状が悪化する場合があります。乾燥して鼻閉が増強し副鼻腔炎という病気を併発します。アレルギー性鼻炎の時もあります。市販の鼻炎薬も含有量が少ないため、効果が出ない場合あり。
- アレルギー性鼻炎で薬を飲んでいるのに最近あまり効かなくなった
- 風邪から副鼻腔炎を合併すると薬は全く効きません。耳鼻咽喉科の診察を受けて下さい。
- 鼻が臭く感じる、嫌な臭いがする
- 副鼻腔炎の可能性が高いので、専門医に相談しましょう。
- 鼻汁がのどに流れる
- 副鼻腔炎の後鼻漏です。漢方薬が比較的効果があります、
のどの症状
- のどの痛みがなかなか取れない、扁桃腺がたびたび腫れる
- 漢方薬を長期服用して改善する患者様もおられますが、扁桃摘出手術が必要な方も多く見られます。慢性扁桃炎からIgA腎症になることがありますので注意が必要です。
- 咳がなかなか止まらない
- 咳の漢方薬も多種類あります。
- のどに物が詰まった感じが取れない、痰がいつもからんでいるようで取れない
- 一度、専門医で検査を受けましょう。逆流性食道炎か咽喉頭異常感症と考えらえます。漢方治療も効果あります。
口の症状
- 口内炎がよくできる
- ビタミンB1の服用では良くなりません。胃腸機能の低下です。漢方薬がよく効きます。
- 舌が痛い
- ストレスから来る舌痛症が増えています。漢方薬が劇的に効く事があります。
- 食べ物の味がしない
- 耳鼻咽喉科医に相談してください。口渇から来る場合は漢方薬が効きます。
- 口が渇く
- 口腔乾燥症の可能性があります。現在服用中の薬の副作用が原因の事が多いです。
- 舌に苔がたくさんあるので、こすり取った方が良いですか?
- 舌は正常の状態で少し苔があります。苔を必要以上にこすりとると、舌が炎症を起こしますので良くありません。
どこに相談したらいいか
わからない症状
- めまい、体がふらつく、体が傾く
- 内耳障害の可能性があります。耳の検査を受けましょう。
- 風邪をひいてから、咳が止まらない、咽頭痛がとれない、微熱が続く、頭痛がとれない、鼻がつまる
- 通常の風邪治療を継続しても症状が改善されない時は、耳鼻咽喉科医にかかりましょう。
- 口内炎がなかなか治らない
- 耳鼻咽喉科で処置するとすぐ良くなります。胃腸機能低下、食べ過ぎ、便秘が原因のことが多いです。漢方薬の併用が早く治りやすいです。
- 食べ物の味がしない、臭いがしない
- 時間が経つと治りにくいです。早めに耳鼻咽喉科医にかかりましょう。漢方薬が効果が出ることが多いです。
- いびきをかく
- 鼻、喉の病気がないか診察を受けましょう。
- 耳が痛い、顎が痛い
- 顎関節症の場合があります。鍼治療が効果があります。
- 顔が曲がった、顔がマヒした
- 顔面神経麻痺です。電気治療、鍼治療が治療効果をあげます。
- 首のリンパ腺がはれた
- 耳鼻咽喉科が専門です。